GeoSynergy Linkage Hub

地理空間情報の高度利用に当たり、様々な地理空間情報を正確かつ容易に連携させる必要性が高まっています。一方、地理空間情報は位置情報の付与方法やデータ形式等が多様であり、特に情報の連携が困難であることから、地理空間情報課では、地理空間情報のデータ連携環境の構築に取り組んでいます。

データ連携については、研究者、エンジニア、データサイエンティスト、地理空間情報愛好家等、多くの方が独自の斬新なアイデアを持っていますが、その中には、まだ社会に眠るものも多くあります。そのようなアイデアを政策に活かすため、地理空間情報課ラボの企画として「Geo Synergy Linkage Hub」を実施します。

優れたアイデアについては地理空間情報課ラボが認定するとともに、構築するデータ連携環境において活用させていただく場合もありますので、ぜひ奮ってご応募ください。

なお、今年度は2回(一次募集期間:2024年12月まで、二次募集期間:2025年1月まで)の募集を予定しています。

※今年度は、フェジビリティを調査するプレ実証として実施

アイデア募集中のお題一覧

お題1

問題1

不動産情報ライブラリでは、地価公示・地価調査の箇所が共通地点かどうかを判定しています。その際の判定に下記の情報を利用していますが、共通地点ではないのに共通と見なされるパターンや、共通地点であるのに共通でないと見なされるパターンが存在しています。判定の精度を高めるために、判定に追加するべき項目は何でしょうか?その際、判定速度が落ちないこと及び極力追加項目を増やさないことに留意してください。


【現状、判定に用いているもの】
  • ①過去年度のpoint_idが共通地点であった場合
    もしくは下記が一致と⑤地積の一致の文字始まりの位置を②所在の一致などに合わせる
  • ②所在の一致
  • ③緯度経度の一致
  • ④緯度経度の差が5m以内
【今後追加を検討しているもの】
  • ⑤地積の一致
問題1

お題2

問題1

以下に掲げるデータを空間結合もしくは属性情報を用いて正確かつ扱いやすい形で結びつける手法をその理由とともに提示してください。

No. データの名称 データ保有者 想定するデータの内容
1 基盤地図情報 国土地理院 物の位置情報(ポリゴン)
2 不動産登記簿備付地図 法務省 所在・地番 土地の位置情報(ポリゴン)
3 登記情報(建物)および(土地) 法務局 建物が存在する土地の所在・地番、 建物の所有者・所在・地番、 土地の所有者
4 建築計画概要書 自治体 建物の住居住所、土地の所在・地番
5 水道検針情報(使用量) 自治体 (水道局) 契約者の氏名、建物の住居住所、 月単位の水道使用量
6 衛星写真 Tellus 位置情報を持つ空中写真
7 地理院地図 国土地理院 位置情報を持つ空中写真

お題3

問題1

「不動産登記ベースレジストリの利活用検討」実証事業において、不動産登記データ(建物)と分譲マンション実態調査データ(市が所有)を結合する作業で、相互に一致する項目がなく、自動的にデータ結合ができない状況です。それぞれのデータをブリッジするデータにはどんなものがあると考えられるでしょうか。


【現状での課題点の例】
  • 所在の違い:登記データは地番、実態調査データは住居表示
  • 名称の違い:登記データは登記用の正式名称or名称なし、実態調査データは俗称

お題4

問題1

現在、不動産ID、筆界ポリゴン、住所、地番等、緯度経度等の主キーや空間結合を用いる方法で、地理空間情報を連携する環境構築に向けた検討を行っています。

他方、主キーや空間結合とは全く異なる方法・考え方により、データを連携したり、連携しやすくしたりすることも考えられますが、どのような手法が考えられるでしょうか。

例:データPNG RGBカラーモードには0~255の数値が入るが、ここに標高等の属性情報を入れることにより、色彩と標高等の2つの情報を格納するもの。標高等が数字で表されているため、他のデータとの連携が容易になる。

お題5

問題1

現在地図上に表示されている建物(ポリゴンデータ)に対して固有のIDを振る場合に、そのIDからその建物のおおよその位置情報を逆引きできるようにしたいと考えています。

地域メッシュを活用してその範囲にかかる建物に地域メッシュコードをIDとして付与する方法も考えられますが、メッシュの粒度やメッシュ境界によっては、異なる建物に同一のIDが付番されてしまうケースがあり得ます。また、かえって厳格な位置情報を基にしたIDを作成すると、IDの桁数が多くなってしまうと考えられます。

位置情報を基にしたIDを作成する場合に、ID自体のデータ量を抑えつつ、かつ建物毎にユニークなIDを付番するにはどのような手法が適当でしょうか。

募集要項

応募内容
データ連携環境の構築に当たり、現在進行形で国交省の担当官が取り組んでいる様々な課題について、「お題」として問題形式で出題し、それに対する解答を募集します。なお、「お題」については、本HPに掲載しております。
応募資格

地理空間情報データ連携に資するアイデアを有する個人・団体。

※年齢、性別、国籍を問わず、どなたでも応募できます。
※18歳未満の方は保護者の同意を得た上で応募してください。18歳未満の方が応募された場合は、保護者の同意を得た上で応募されたものとみなします。

応募方法
フォームより必要事項を記入のうえ、応募してください。
エントリーフォームの記入事項に不備があった場合、評価対象とならないことがあります。
応募形式・注意点

アイデアの概要を簡潔にまとめた概要資料※及びその補足資料(必要な場合)の2点を提出ください。
※様式は以下のとおり。

  • A4・縦書き1枚 ワード、パワーポイント又はPDF
  • 冒頭に、アイデアの概要を150字程度で簡潔にまとめた上で、①課題、②課題解決のための手法及び③その手法の利用シーンの3点を明記ください。

(イメージ)

応募資料サンプル
  • 補足資料には、GitHubレポジトリなど、開発環境や成果物が確認できるリンクを掲載する他、プロジェクトのまとめ資料(PDFなど)等を付けていただいても構いません。様式・枚数は問いません。
応募受付期間
  • 一次募集:2024年11月22日(金)〜2024年12月27日(金)
  • 二次募集:2025年1月6日(月)〜2025年1月31日(金)

審査の流れ・スケジュール

実施スケジュール
項目 時期
募集期間 ▼一次募集
開始:2024年11月22日(金)
終了:2024年12月27日(金)
▼二次募集
開始:2025年1月6日(金)
終了:2025年1月31日(金)
評価期間 ▼一次評価
開始:2024年12月27日(金)
終了:2025年1月10日(金)
▼二次評価
開始:2025年2月4日(金)
終了:2025年2月14日(金)
結果発表・表彰式 ▼一次結果発表
2025年1月中旬を予定
▼二次結果発表
2025年2月中旬を予定

※予定は変更になる場合があります。最新の情報は公式サイトでご確認ください。

評価の流れ
実施スケジュール

提出された内容をもとにスペシャルサポーターによる評価を実施します。優れたアイデアについては、地理空間情報課ラボが認定いたします。

評価結果は事務局よりメールにてお知らせいたします。

スペシャルサポーター:近日公開

認定の基準
  • データ連携(データやシステムの相互運用性)に寄与しているかどうか。また、どのように寄与するかを明確かつ簡潔に記載してあるか。
  • 地理空間情報の業界・市場全体の活性化に寄与しているかどうか。
  • アイデアに➀革新性、②実現可能性(政策に活かすことができそうか、すぐに活かすことはできなくとも検討の材料になり得るか/コスト面等)、③持続可能性等の要素があるかどうか。
認定されたアイデアの公表について
  • 認定を受けた者(個人名や団体名※)や認定対象のアイデア概要等を地理空間情報課ラボHPに掲載するほか、地理空間情報課ラボTwitter等を通じて配信する予定です。

    ※個人名や団体名について、本名・ハンドルネームのいずれでも掲載可能です。

留意事項
  • 評価の進行状況や結果についてのお問い合わせには対応できません。
  • 応募内容に虚偽が含まれていることが判明した場合、本プログラムへの参加資格を失うものとします。
  • 本プログラムでは補助金等の提供はありません。
  • 知的財産等に関する問題が生じた場合、その責任は応募者にあります。
  • 応募者自身で対策を講じ、公表しても問題のない範囲でご応募ください。
個人情報の取り扱い
応募内容は、本プログラムの事業主体である国土交通省や協力先の株式会社 Geolonia、企画・実行先の株式会社Relicに共有します。提出いただいた皆様の個人情報は、法令に定めのある場合やご本人が同意している場合を除き、目的外利用や関係者を除く第三者に提供することはありません。
問い合わせ先
株式会社Relic「地理空間情報課ラボ事務局」
問い合わせフォームより問い合わせください
電話番号:03-6455-0735

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